自動運転システムの実現に向けた高精度測位技術開発のNEDO事業採択のお知らせ

2016年4月26日
 
測位衛星技術株式会社(住所:東京都新宿区新宿6丁目12番5号 松喜ビル4階、代表取締役社長 鳥本秀幸)は、名古屋大学等と考案した、トンネル内で高精度な位置を維持し続ける画期的な技術の実用化に向けた開発が、以下の通り、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)の事業に採択されことをプレスリリースいたしました。

(参照:「IoT社会の実現に向けた電子・情報分野事業の周辺技術・関連課題における小規模研究開発」に係る実施体制の決定について(http://www.nedo.go.jp/koubo/EF3_100099.html

対象事業:「IoT社会の実現に向けた電子・情報分野事業の周辺技術・関連課題における小規模研究開発」
研究課題:「一般道自動運転システム用GNSS/IMU/LDV融合測位システムの研究開発」
研究体制:測位衛星技術株式会社、名古屋大学 

測位衛星技術㈱は、日本の衛星測位市場創生期の1985年以来、海上のナビゲーションをはじめとして、GPS測量に代表される衛星精密測量、地震・火山観測などの研究分野、GPSカーナビ市場、国内大手通信会社によるディファレンシャルGPSサービス、航空管制のMSASS、海上船舶向けのDGPSビーコン、携帯関連のGPS基地局インフラ、VSRの研究開発、スードライトなどの測位信号の生成アルゴリズム開発など、その時代のニーズに対応した基幹技術の開発に大きく貢献してきた実績をベースとして、現在の社長である鳥本秀幸により2002年8月に設立されたベンチャー企業であります。

近年では、日本発の屋内測位技術であるIEMSの開発、準天頂衛星システムの地上制御局専用GNSS受信機の開発と供給、また自動運転システムにおいては、GNSS/IMUシステム等を多くの自動車関連企業や研究機関へ納入し、その応用システム開発の実行っており、また同時に名古屋大学を中心として市街地での公道実証実験を実施する「アーバンドライブWG※」に参画しており、本事業においても成果の評価として公道での評価試験を予定しております。

※「アーバンドライブWG」 (参照:https://www.udwg.org/)
インターネットITS協議会(IIC)のワーキンググループとして、名古屋大学、測位衛星技術株式会社及びアイサンテクノロジー株式会社等が立ち上げたアーバンドライブWGであり、自動運転技術の実用化と市場創出に向けて、自動車に限定せず、将来のパーソナルモビリティも視野に入れた広義の自動運転技術の普及に向けた活動を推進中。

研究の詳細
我が国独自の測位衛星システムである準天頂衛星システムの実用化が決定し、さらに海外では、米国GPSをはじめ、ロシアのGLONASSシステム、中国のBeidouシステム、そして欧州のGalileoシステムなどによって、測位技術は飛躍的に発達し、より高機能、高精度化している。
また、自動運転システムでは、cmレベルの高精度位置の利用が今後急速に進む様相を見せているが、実際に衛星測位だけで高精度測位を維持することは難しい。その不安定さを補完するためにIMU(慣性航法装置)をハイブリッドさせた技術の利用が進みつつあり、測位衛星技術(株)は、これまでGNSS/IMUから得られる3次元姿勢データを利用し、道路勾配を高精度に計測するシステム開発や道路メンテナンス車両向けのGNSS/IMU装置の導入など多くの関連実績を持つ。しかし、このIMUを利用しても衛星信号が長い時間取れないトンネルなどでは、IMUの誤差が累積し高精度な位置が維持できないという課題が残っている。

この課題を解決すべく、名古屋大学等と協力して考案したのが、GNSS/IMUシステムとLDV(レーザードプラー速度計)を組み合わせてGNSS+IMUでも測位できないトンネルなどでの場所でも高精度な位置を維持する画期的な手法(特許出願済み)であり、今回のこの技術の実用化に向けたシステム開発がNEDOの事業に採択された。

なお、本技術の自動運転システムへの導入を目指し、レーザースキャナ及び3次元高精度MAPを用いた測位技術で実績をもつ名古屋大学と共同で開発に取り組み、同大学発ベンチャーであるティアフォー社の自動運転システムへ導入し、測位データの統合を行う。今後、走行実証を繰り返し、現在の測位技術に加える新たな統合測位技術とし、小型化など実用化を念頭において、自動運転関連における世界初の新たな測位技術としての普及拡大を目指す。

  図1.従来の技術との比較


       
  図2.システム構成図                 
  

  図3.事前試験の結果